OpenVPN&セキュリティ情報
2012-12-19
OpenVPN 2.3 RC2 リリース
OpenVPN 2.3 RC2がリリースされました。前回のリリースから約1ヶ月半ぶりのリリースです。ダウンロードはこちらからどうぞ。
http://openvpn.net/index.php/open-source/downloads.html
今回は主にバグフィックスが中心となっています。
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http://openvpn.net/index.php/open-source/downloads.html
今回は主にバグフィックスが中心となっています。
- --show-pkcs11-idsが正常に動作しない問題を修正
- protoオプションで不整合があった場合のメッセージを修正
- IPv6パケットでの--mssfix処理の実装
- エラーメッセージ、config実行時のメッセージなどの修正
- その他
2012-11-02
OpenVPN 2.3 RC1 リリース
OpenVPN 2.3 RC1がリリースされました。今年2月にリリースされたα1版からα2版、α3版、β1版を経て、RC版になりました。
http://openvpn.net/index.php/open-source/downloads.html
今回の主な変更点はこのようになっています。
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http://openvpn.net/index.php/open-source/downloads.html
今回の主な変更点はこのようになっています。
- PolarSSL使用時の不具合を修正
--client-config-dir
ディレクティブのUTF-8対応- 外部スクリプトやプログラム呼び出し時でのsystem()の無効化
- manページの更新やその他バグ修正など
script-security
ディレクティブで「system」オプションが使用できなくなっています。この件の詳細についてはこちらで取り上げられています。もともとこのオプションはmanページでも廃止予定とされていたため、それほど使用されていなかったと思いますが、外部スクリプトの呼び出しをご利用中の方は念のためご確認ください。
2012-07-25
OpenVPN 2.3-alpha3 リリース
OpenVPN 2.3-alpha3のリリースです。前回のアップデートから1ヶ月足らずでのリリースとなりました。ダウンロードはこちらから。
http://openvpn.net/index.php/open-source/downloads.html
前回のアップデートでかなり大幅な変更が加えられましたが、今回は修正中心の小規模な変更にとどまっています。
アップデートが重ねられているとはいえ、まだα版ですので、インストールの際はご注意を。
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http://openvpn.net/index.php/open-source/downloads.html
前回のアップデートでかなり大幅な変更が加えられましたが、今回は修正中心の小規模な変更にとどまっています。
- TAP Serverモードでのアドレス処理の修正
--management-query-proxy
ディレクティブの追加- Windows版TAPドライバの更新(DCHP NAK bomb対策のため)
- その他Windows版での修正など
アップデートが重ねられているとはいえ、まだα版ですので、インストールの際はご注意を。
2012-07-04
OpenVPN 2.3-alpha2 リリース
OpenVPN 2.3-alpha2のリリースです。ダウンロードはこちらから。
http://openvpn.net/index.php/open-source/downloads.html
以下のような変更が加えられています。
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http://openvpn.net/index.php/open-source/downloads.html
以下のような変更が加えられています。
- ビルドシステムの大幅な見直しとサブプロジェクトの構成
- Windows版インストーラを32ビット版/64ビット版に分割
- 以前の「domake-win」およびPythonベースのビルドシステムの除去
- すべてのWindows版実行ファイル/ライブラリのmingw_w64によるクロスコンパイルおよび署名
- OpenVPN autotools ビルドシステムの書き直し
- たくさんのバグフィックス
- PolarSSLサポートの強化
- OSXでのIPv6サポートを有効に
- コードのクリーンアップ
- Windows版でのUTF-8サポートの改善
今回も変更点の詳細がCommunity Wiki&Trackerの「Overview of changes in OpenVPN v2.3」に掲載されています。Windows版ユーザーにとって一番大きな変化は、インストーラが32ビット版と64ビット版に分割されたことでしょうか。OSXでのIPv6サポートも地味に重要なアップデートです。
前回のalpha1のリリースが2月でしたので、5ヶ月ほどでのalpha2のリリースとなりました。
リリースのペースはそれほど速くありませんが、まだα版ですので、その点はご留意を。
2012-06-12
[OpenVPN TIPS] UDP使用時にVPN通信が不安定になる場合
OpenVPNを使用している場合、VPN接続は問題なく開始できるものの、その後VPN通信が行われる間にタイムアウトが発生してしまい、うまく通信できなくなる場合があります。特にFTPやSMBなどで大きめなファイルをアップロード/ダウンロードするときにタイムアウトが必ず発生するような場合は、OpenVPNの設定で回避できる可能性があります。
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2012-05-08
OpenSSLの脆弱性がOpenVPNに与える影響について
4月中旬に、OpenSSLの脆弱性が報告されました(CVE-2012-2110)。OpenVPNはOpenSSLのセキュリティ機能を使用しているため影響が懸念されていましたが、この件に関してOpenVPNの作者であるJames YonanのコメントがOpenVPN Developers MLに投稿されました。
結論としては「OpenVPNにはこの件による脆弱性の影響なし」ということですが、詳細を。
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結論としては「OpenVPNにはこの件による脆弱性の影響なし」ということですが、詳細を。
PHP CGIの脆弱性解説
既に各所で取り上げられていますが、CGI版PHPにかなり大きな脆弱性が見つかっています。
あくまでもCGI版PHPを実行している場合にのみ発生するもので、モジュール版のPHPではこの脆弱性はありません。
この脆弱性の問題点は、クエリパラメータがCGIのコマンドライン引数として渡されることにあります。それで、PHPのコマンドラインオプションをクエリパラメータに含めると、そのコマンドがそのまま実行されてしまいます。
この脆弱性の問題点は、クエリパラメータがCGIのコマンドライン引数として渡されることにあります。それで、PHPのコマンドラインオプションをクエリパラメータに含めると、そのコマンドがそのまま実行されてしまいます。
これにより、以下のような攻撃が既に検出され始めています。
2012-04-12
何もパーミッションのないAndroidアプリケーションにできることは?
Androidで意図せずにマルウェアをインストールしてしまうことを避けるため、Androidアプリケーションをインストールする時にはそのアプリケーションのパーミッションを確認してからインストールすることが勧められています。インストールしようとしているアプリケーションに不要と思われるパーミッションが設定されている場合には「要注意」ということですね。
パーミッションはAndroidアプリケーションの開発者がアプリケーションごとに設定するものですが、ではパーミッションをまったく設定していないアプリケーション(つまり最低限の権限しかないアプリケーション)にはどんなことができるのでしょうか? 調査の結果、盲点になりそうな点が「Security scare of the week: What can an app with no permissions do?」にまとめられています。
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パーミッションはAndroidアプリケーションの開発者がアプリケーションごとに設定するものですが、ではパーミッションをまったく設定していないアプリケーション(つまり最低限の権限しかないアプリケーション)にはどんなことができるのでしょうか? 調査の結果、盲点になりそうな点が「Security scare of the week: What can an app with no permissions do?」にまとめられています。
2012-02-29
OpenVPN 2.3-alpha1 リリース
OpenVPN 2.3-alpha1のリリースです。ダウンロードはこちらから。
http://openvpn.net/index.php/open-source/downloads.html
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http://openvpn.net/index.php/open-source/downloads.html
以下のような変更が加えられています。
- IPv6サポート(トランスポート、ペイロードとも)。
- PolarSSLサポート(今まで通りデフォルトはOpenSSLです。PolarSSLを使用する場合は、ビルド時に設定する必要があります)
- プラグインAPIのバージョンアップ。今後、プラグインでX.509証明書データへの直接アクセスなどが可能になるようです。
- 管理インターフェイスの機能拡張。
- ローカル/リモートのアドレス範囲の重複を避けるためのOne-to-One NATのサポート(これは便利な機能ですね)。
- OpenVPN GUIのバージョンアップ。なお、GUIに日本語リソースが反映されています。が、修正したはずの[About]タブの名前が「について」になってる...。
その他、バージョン2.3での変更点についてはCommunity Wiki&Trackerの「Overview of changes in OpenVPN v2.3」にも書かれています。
まだα版ですので、人柱覚悟の方以外はもうしばらくお待ちを。
既にサイトのmanページもバージョン2.3が掲載されています。現バージョンからけっこう変わっている部分もありますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
2012-01-17
[OpenVPN TIPS] 鍵や証明書のデータを設定ファイルに埋め込むには
現時点においてはマニュアルやHowToにも記載されていない(ChangeLogにちょっとだけ出てきます)あまり知られていない機能なのですが、「設定ファイルで鍵ファイルや証明書ファイルのパスを記載する」という通常の方法とは別に、「鍵ファイルや証明書ファイル内のデータをそのまま設定ファイルに埋め込んでしまう」という方法もあります。この機能はOpenVPN 2.1-beta7以降に組み込まれています。
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2012-01-13
OpenVPNのスループットと最適化 - 2
Jan Just Keijser氏の記事「Optimizing performance on gigabit networks」についてはこちらでも概要を取り上げましたが、記事全体にいろいろなヒントが含まれていますので、全文の日本語訳を掲載しています。意訳している部分もありますが、もし誤訳等に気づかれたらお知らせください。
OpenSSL + AES-NIパッチを使用する
次のチューンナップとして、OpenVPN 2.1.4とIntel AES-NIパッチ適用済のOpenSSL 1.0.0aをリンクさせてみます。このパッチはFedora 12以降にはデフォルトで組み込まれています。2012-01-12
OpenVPNのスループットと最適化 - 1
Jan Just Keijser氏の記事「Optimizing performance on gigabit networks」についてはこちらでも概要を取り上げましたが、記事全体にいろいろなヒントが含まれていますので、全文の日本語訳を掲載しています。意訳している部分もありますが、もし誤訳等に気づかれたらお知らせください。
OpenVPNのスループットを100Mbpsネットワークの上限に近づけることは比較的簡単です。この場合、VPNのスループットはネットワークそのもののスループットにかなり近づくことになります。しかし、ギガビット・ネットワークとなるとそう簡単ではありません。このページでは、VPNスループットを1Gbpsネットワークの上限に近づけるためにどんなことができるのかについて取り上げます。最後の部分では10Gbpsネットワークについても簡単に触れています。
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- 山崎 太郎 (Taro Yamazaki)
- プラムシステムズ株式会社所属。 主にVPN(OpenVPN)やセキュリティ関連技術、Webアプリケーションを手がけています。
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